みなさんは服を買うとき、どんなことに気を付けて購入していますか?
見た目の色やデザインが自分好みかどうかですか?それとも洗濯のしやすさや、どんな生地でできているかですか?
人それぞれ服を買うときに気にしているポイントがあると思いますが、今回は服を買うときに絶対に押さえておきたいポイントと衣類が作られている繊維の種類と特徴などをご紹介します。
服を買うとき一目ぼれには注意!
服を買うときに、まず考えておきたいのは「その服をどんなシーンで着るのか?」ということです。大きく分けるとフォーマルなシーンなのか、カジュアルなシーンなのか、といった2つに分けて考えることができます。
次に考えておきたいのが、今持っている服と買おうとしている服の使い分けです。流行や好みによって、同じような服を何枚も購入してしまうケースは良くあります。気に入った色やデザインだと似たような服を何着も買ってしまいがちですが、保管スペースのことも考えて購入する必要があります。
そして、最も大切なポイントは寸法(サイズ)です。すべての箇所が自分ピッタリサイズの服を既製品で探すのは難しいですが、大きすぎるとだらしなく見えてしまいますし、窮屈すぎると体に負担を与えてしまいます。
いくら色やデザインが気に入った服でも、印象が悪くなってしまったり、体に負担がかかる服はNGです。
一目ぼれした服を試着もしないで買ってしまって、サイズが合わなかったということがないように服を買うときはできるだけ試着をして自分に合うサイズを購入するように気を付けましょう。
試着のときのポイントは4つあります。
- 手をあげる:手をあげて腕が動かしやすいかをチェックしましょう。
- 腕をくむ:腕を組んだときに二の腕がきつくならないかをチェックしましょう。
- しゃがむ:しゃがんだときに太ももがきつくならないかをチェックしましょう。
- 足をあげる:その場で足踏みをして、足が動かしやすいかチェックしましょう。
いつもMサイズだから、試着しなくてもMサイズを買えば大丈夫!と思っている方も多いと思いますが、服の素材やメーカー・ブランドによって同じMサイズ表記でも着心地や着用したときのシルエットはずいぶん変わることもあるので、試着ができないケース以外はできるだけ試着してから購入した方が失敗がないのでおすすめです。
服の素材で見た目と性能が変わる
服の材料は基本的には布です。布には、糸を織ってつくられた織物、糸を編んでつくられた編物、繊維を絡めてつくられたフェルトや不織布などがあります。
フェルトは、羊毛など動物の毛に蒸気や熱・圧力を加えて繊維を固めて布にしたものです。保温力と弾力性にすぐれた素材です。
不織布は、繊維を合成樹脂などの接着剤で固めて布にしたものです。弾力性と通気性にすぐれた素材です。
服にどのような素材が使われているかによって、服の見た目や性能がずいぶんと変わってきます。
繊維の種類と特徴や用途は?
技術が進歩したことも大きく影響し、今は様々な素材が衣類に用いられています。それぞれの素材に長所と短所があり、個人の好みや体質によって合う繊維の素材が変わってきます。
天然繊維(植物繊維・動物繊維)
繊維の種類はまず、大きく2つに分かれます。1つ目は天然繊維、2つ目は化学繊維です。
天然繊維の中でさらに植物繊維と動物繊維の2つにわかれます。植物繊維には、綿や麻。動物繊維には毛や絹があります。
綿の特徴
綿の長所は、空気中の水分を吸収すること、心地よい肌触り、水にぬれても強くて丈夫という点です。短所は、水にぬれると収縮する、乾くのに時間がかかる、しわになりやすいという点です。このような特徴を持っている綿は、洋服や肌着、タオル、布団綿としてよく使われています。
麻の特徴
麻の長所は、空気中の水分を吸収すること、ぬれると強度が増すこと、清涼感があるという点です。短所は、水にぬれると収縮する、しわになりやすい点です。夏物の衣服や、テーブルクロス、ハンカチによく使われています。
毛の特徴
毛の長所は、空気中の水分を吸収する能力が高いこと、弾力性に富んでいるためしわを防止することです。短所は虫からの被害を受けやすい、水の中でもむと収縮する、アルカリ性に弱いという点です。毛はセーターや洋服、毛布によく使われています。
絹の特徴
絹の長所は、空気中の水分を吸収すること、心地よい肌触り、しなやかで光沢がある点です。短所は、虫からの被害を受けやすい、紫外線を受けると黄ばむ、アルカリ性に弱いという点です。絹はドレスや和服、スカートによく使われています。
化学繊維(再生繊維・合成繊維)
化学繊維は、レーヨンやポリエステル、ナイロンなどが良く知られているかと思います。化学繊維は木材や石油などから人工的につくりだされたものです。天然繊維、化学繊維という名称だけをみると天然繊維の方が良いように思えますが、手入れの手間や用途によっては化学繊維の方が優れている点も多々あります。
化学繊維には、再生繊維のレーヨン、合成繊維のポリエステル、アクリル、ナイロン、ポリウレなどがあります。
レーヨンの特徴
レーヨンの長所は、空気中の水分を吸収する、光沢があるという点です。短所は、ぬれると強度が低下すること、しわになりやすことです。レーヨンは服の裏地や寝具、カーテンによく使われています。
ポリエステルの特徴
ポリエステルの長所は、熱可塑性があること、選択の後すぐ乾いてしわになりにくく、丈夫な点です。熱可塑性とは、加熱すると軟化して成形しやすくなり、冷やすと再び固くなる性質のことです。短所は、空気中の水分をあまり吸収しないこと、汚れが付着しやすいこと、電気を帯びやすいことです。ポリエステルはとても幅広い衣類に使われています。
アクリルの特徴
アクリルの長所は、熱可塑性があること、軽くて毛に似た肌触りで、しわになりにくいところです。短所は、ポリエステルの短所と同じく、汚れが付着しやすかったり、電気を帯びやすいので静電気でバチバチっとなったりするところです。アクリルは、セーターや洋服、毛布によく使われています。
ナイロンの特徴
ナイロンの長所は、熱可塑性があり、軽くて丈夫で、しなやかさがあってしわも防止してくれる点です。短所はポリエステル、アクリルと同じです。軽くて丈夫でしなやかさがあるという点から、スポーツウエアや靴下によく使われています。
まとめ
今回は「服を買うときの選び方のポイントは?衣類の素材や特徴・性能に注目!」ということで、服を買うときの選び方のポイントと衣類の素材や性能をご紹介しました。
服を買うときには、買ってからしまった~ということのないようにできるだけ試着して自分で着心地を確かめてみてくださいね。
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