ドレスに口紅を付けてしまった、シルクのブラウスにジュースをこぼしてしまった、スーツのワイシャツにケチャップをこぼしてしまった、そんなときに知っておくと慌てなくてすむ「しみの種類にあわせた落とし方」をご紹介します。
しみを付けたらすぐ落とさないとダメ?
しみはついたときにすぐに対処しないと落ちなくなると思いこんでいる人も多いようですが、実際には2週間前につけてしまったしみでも適切な方法で落とせば問題なく落とすことができます。
しみを落とすためには、一番最初についたしみの種類を知ることが大切です。
血液やジュースなどの水溶性のものなのか、ケチャップや牛乳などの水油性のものなのか、口紅や生クリームなどの油性のものなのかによって落とし方が異なります。
しみの種類って何?
しみの種類は大きくわけて3つあります。
- 油性のしみ
- 水性のしみ
- 水油性のしみ
ひとつずつ落とし方を見ていきましょう。
油性のしみの種類と落とし方
油性のしみで代表的なのは、
- 油性ペン
- 口紅
- ファンデーション
- マヨネーズ
- 生クリーム
- チョコレート
などがあります。
口紅やファンデーション、油性ペンや生クリーム、チョコレートなどの油性のしみを付けてしまった場合、ティッシュでつまんで、残った油分はベンジンをつかって落とします。
ごしごしこすったり、水につけると広がってしまうので気を付けましょう。
水性のしみの種類と落とし方
水性のしみの代表的なものは
- ジュース
- 汗
- コーヒー
- みそ汁
- 醤油
- お茶
などがあります。
水性のしみは、まずティッシュペーパーなどで軽く押さえて水分を吸い取ります。これは、しみがついてしまったその場で行うことができれば、すぐ行いましょう。
そしてあとは、家に帰ってから色素の部分を落としていきます。色素の部分を落とすときには、下に白いさらしをあてて、水をふくませたブラシなどでトントンとたたきます。すると下に当てている白いさらしに色が移って衣類はきれいになります。
水油性のしみの種類と落とし方
水油性のしみの代表的なものは
- ソース
- ドレッシング
- カレー
- ケチャップ
などがあります。
ケチャップやドレッシングなどの水油性のしみは、中性洗剤をつかって効率的に落とす方法です。水油性のしみは、水性のしみと油性のしみの落とし方を組み合わせて行います。まず、汚れをつまみとってからベンジンを使って油分を抜きます。その次に石鹸を使ってみましょう。デリケートな素材の場合は、中性洗剤をうすめた液をブラシにつけてたたくとしみが落ちやすくなります。しみを落とすときにはできるだけ繊維をいためないようにやさしく行うとよいですよ。
しみではないけど頑固な汚れを落とすには?
ここまでは衣類についてしまった「しみ」の種類や落とし方をご紹介してきたのですが、「しみ」じゃないけど頑固な汚れの代表といえば、ワイシャツの衿汚れや、泥んこ体操服などがあります。
ワイシャツの衿汚れが、衿汚れ用の部分用洗剤をつかってもきれいにならない!とお困りの方もいらっしゃるかもしれないですね。そんな方はこれからご紹介する方法をぜひ一度試してみてください。
ワイシャツの衿首につく汗や皮脂などの汚れは、洗濯機洗いだけでは落とすことが難しく、どうしてもこの部分に汚れがこびりついて蓄積されてしまいます。
ここはひと手間かけて、洗濯板と洗濯ブラシを使ってみてください。思いきりこするとあら不思議!簡単に汚れを落とすことができます。その時に、ぬるま湯を使うと水の時より早く汚れを落とすことができます。
また、泥んこ体操服が洗っても洗ってもなんだか薄汚れた感じで困っているという人は、これからご紹介する方法を試してみてください。
まず泥は不溶性の汚れのため、ぬれたままだと落とすのが難しいので、一度乾燥させましょう。外に干したりドライヤーや扇風機で乾かして、ブラッシングしたり叩いたりして泥を落とします。次に選択駅につけて全体をもみ洗いします。これだけでも、だいぶ泥汚れが落ちます。
あとは残ったひどい汚れの部分を洗濯板を使ってゴシゴシトこすり洗いをします。体操服は丈夫な素材で作られているので、日から一杯洗っても大丈夫です。洗剤は、酵素入った弱アルカリ性の洗剤が適しています。
まとめ
今回は、「しみの種類によって落とし方が違う!知っておけば慌てないしみ抜き方法を紹介!」ということで、しみを付けてしまったときにも慌てないで良いようにしみの種類や落とし方をご紹介しました。
しみの落とし方を知って入れば、もし大事な衣類にしみをつけてしまっても安心ですね。
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